【0044】『責任感』
私は仕事柄、資産運用や資産形成のお手伝いもしていますが、
投資の世界においては、“自己責任”が大前提となっています。
取引先の銀行員から強く勧められて買った投資信託が大きく
元本割れを起こし、回復の見込みも薄いような状態のときに、
「こうなったのはすべてアイツのせいだ。」とか、
「すっかり銀行に騙された。」と嘆いてみても、もはや後の祭りです。
金融機関はあくまでも、ひとつの金融商品として手数料を稼ぐために、
顧客にお勧めしたに過ぎません。
もちろん、担当者がリスクに関する説明や、元本の保証の無い旨の
話はして、本人も承知の上でしょうが、そういうことは棚に上げて、
得てして他人のせいにしてしまいがちですね。
投資の世界に限らず、この“自己責任”が今の時代どんどん希薄に
なっているような感じがします。
何事も誰かのせい、何かのせいにして責任を押し付け、それどころか、
被害者意識を持つような人々がいますが、今、自分の身の回りで
起きていることは、その大半が自分の責任であると自覚しなければ
人間としての成長は望めないのではないでしょうか。
責任感の強い人は失敗しない様に自身で最大限努力するもので、
責任を負えば負うほど、その強くて大きなプレッシャーに打ち勝ち、
幸せな人生が得られる様な気がします。
けっして責任感が強い方とはいえない誠榮が言うのもなんですが・・・。