【0061】『恩と情け』
恩:人から受ける、感謝すべき行為。
情け:人間味のある心。他人をいたわる心。人情。情愛。思いやり。
ほとんど似たような意味なんですね。
「受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ。」
こんな言葉を知っていますか。中国の故事だか、仏教の教えだか、
よくわかりませんが、これの実践はなかなか難しいと思います。
前半の「受けた恩」を忘れるなというのは当然としても、
「かけた情け」を忘れろというのはどうでしょう・・・。出来ますか。
人間ってどうしても見返りを求めてしまいがちですよね。
したがって、「恩知らず」であるとか、「恩を仇で返す」とか、
「恩着せがましい」とか、一方向性の言葉が出やすくなるんでしょうか。
恩や情けを受けた側の視点に立って、しっかりと恩返しが出来るよう
いつも心に留め置きたい言葉ですね。